2016年08月04日
親の気持ち


息子が通う中学校の弓道部が、
JOCジュニアオリンピックカップ大会とも呼ばれる全国大会に出場が決まり、
息子は団体チームの出場メンバーとして今月、明治神宮へ行きます。
いわゆる受験生と呼ばれる中学3年生の彼らは、周りが受験に備えてシフトしていく中、弓道一筋でほぼ毎日、練習をしています。
確かに進路も将来も考えなきゃならない時だけど、
今は彼の本当にやりたい事をやりとげ、悔いのない中学3年生の夏を終えてもらいたい。
子供のやる事に対してどうしても、
勉強、進路、その先の事を考えて、
親目線で優先順位をつける方も少なくありません。
ダンススタジオの生徒も、年齢を追うごとにダンス以外のやる事が増え、両立が難しく残念ながらダンスを諦めてしまう子もいます。
これは私がダンサーであり、講師の立場での意見ですが、
確かに将来、ダンスが仕事になるか?
と言われればそんな人はごくわずかです。
でも、ダンスは心から湧き上がる楽しい気持ちや、達成感、その時にしか味わえない心からの素直な気持ちや感情がストレートに感じることができます。
それって生きてく上ですごく重要なんじゃないかな。
世の中に溢れるほど習い事がある中、親は子の将来に何が必要だろうか、この子の為になるのはなんなのかと、
探りながら子供達をみています。
もちろん我が子は可愛い、
この子のためなら…と親なら誰もがそう思うはず。
親として、正しい道に導いてあげるのは当然です。
でも私は、誰よりも子を応援してあげたい。
何が正しいのかわからない時もあるけど、
今目の前にいる子の気持ちを大事にしてあげたい。
今しかない一瞬を思う存分生きてほしい。
その先にまた新たな道が、その子の前にぼんやりと見えてくるんじゃないかな、そんな気がします。
親御さん、ご家庭によっていろんな考えがありますが、
心豊かな子に育って欲しいと、幸せになってほしい、人生を楽しんで生きてほしいと、きっとそう思うはず。
今、何かに打ち込んでいる子供達は、
その心から湧き上がる楽しい気持ちを大事にしてもらいたい。
私はダンスの先生です。
ダンスでそれを教えてあげるのが、
私の役目です。
大人が人生の楽しさを知らなきゃ、
子供に教えてあげられないよね。